何十本も試して辿り着いた、理想の塗り心地
2026.03.25Share
唇は他の皮膚に比べてとても弱く
角質層が薄く、皮脂膜がほぼないという唇は
乾燥しやすく刺激もうけやすい
まずは塗る時点で摩擦レスでそれでいて唇を圧迫しない
まるで皮膚が呼吸できるような感覚の
口紅がいいなと思いました。
商品開発にテクスチャーを指示するにあたり
ベンチマークとなるテクスチャを探すべく
何十本も口紅を集め
実際に塗って塗り心地を試しました。
最初のひと塗りが「うわ😊」っと期待やワクワクに溢れるような
そんなテクスチャーがないか調べました。
もちろん、皮がむけないような成分や
顔料の配合割合も重要なのですが
皮がむけないけど塗りにくい
むけないけどベッタリして
口に違和感があるというものは嫌だった。
何十本も試した結果
「CHANELの◎◎に敗北感を感じないテクスチャを目指して」
と開発に指示しました。
(その時の開発の女の子はちょっと途方に暮れたような顔をしていました(笑))
私はココ・シャネルの生き方や
考え方をとても尊敬していました。
口紅を作る前に何人もの人に
「ここぞという時どの口紅つける?」
と聞くとほぼみんな「CHANEL」でした。
きっとそれは
色やテクスチャーのみならず
「ココ・シャネル」という
一人の素敵な女性を自分に重ねながら
それが自分への自信に
なっていたのではないでしょうか。
素敵だと思いました。
何十年もかけて築かれてきた
ブランドの価値をそう簡単には
追い抜く事は到底難しい。
だから私たちはいつか自分たちが何十年か先に
そんな素敵な存在になれるように
リスペクトを込めながら目指させてもらう。
私たちには私たちの違った価値がこれから生み出される。
そう考えながら今度は土台となる原料選びと
色作りが始まりました。
この写真は亡くなった祖母の箪笥にあった
古いシャネルの香水です。

祖母もとても CHANELがすきだった。
ブランドプロデューサー Sachiko Kakegawa