COLUMN

プロが生んだ“たった3ミリ”の奇跡
2026.04.15

プロが生んだ“たった3ミリ”の奇跡

前回に続き、商品のアイコンにもなっている口紅のキラキラキャップができるまで。 前回のブサイクな姿に多くの方がびっくり🤭されたと思います。そこから少しだけ進歩したお話しです。 キャップの内部に螺鈿を貼り、切子細工を施すだけでも数ミリ大きくなる。ダイヤカットのデザインは大きくならざるを得ない。 「みんな荷物もカバンも小さくなっていっているのにこんな大きなキャップは受け入れられるのか」「デザインを変えた方がいいのでは」 「他に方法はないのか」 様々な意見が出る中そんな意見も一度は聞き入れ様々なデザイン画を描いてみたけどどれもしっくりこなかったりパッケージの規約的に作ってはダメな形だったり(とんがり過ぎているとNG)結局最初の形を諦めきれず、この形でなんとか数ミリでも小さくならないかを考えました。 パッケージメーカーの設計担当さんも最初は難しいとデザイン変更した方がいいかもとおっしゃってたけどわたしが絶対に諦めないのを感じてもう一度1から図面を見直してみますと総力で考えてくださって 3ミリ細くなった。その3ミリが格段に美しく見せた。 プロの仕事を見たなぁという感覚だったのですがこのプロの仕事まだまだ終わらなかった😊 ブランドプロデューサー SACHIKO KAKEGAWA  

2026.04.15

プロが生んだ“たった3ミリ”の奇跡

前回に続き、商品のアイコンにもなっている口紅のキラキラキャップができるまで。 前回のブサイクな姿に多くの方がびっくり🤭されたと思います。そこから少しだけ進歩したお話しです。 キャップの内部に螺鈿を貼り、切子細工を施すだけでも数ミリ大きくなる。ダイヤカットのデザインは大きくならざるを得ない。 「みんな荷物もカバンも小さくなっていっているのにこんな大きなキャップは受け入れられるのか」「デザインを変えた方がいいのでは」 「他に方法はないのか」 様々な意見が出る中そんな意見も一度は聞き入れ様々なデザイン画を描いてみたけどどれもしっくりこなかったりパッケージの規約的に作ってはダメな形だったり(とんがり過ぎているとNG)結局最初の形を諦めきれず、この形でなんとか数ミリでも小さくならないかを考えました。 パッケージメーカーの設計担当さんも最初は難しいとデザイン変更した方がいいかもとおっしゃってたけどわたしが絶対に諦めないのを感じてもう一度1から図面を見直してみますと総力で考えてくださって 3ミリ細くなった。その3ミリが格段に美しく見せた。 プロの仕事を見たなぁという感覚だったのですがこのプロの仕事まだまだ終わらなかった😊 ブランドプロデューサー SACHIKO KAKEGAWA  

理想と現実のギャップから生まれた口紅
2026.04.08

理想と現実のギャップから生まれた口紅

持っているだけで自信がみなぎるような美しいけどシンプルで誰もが綺麗だなと思うもの。 とんがりすぎないデザインで大人もたとえば子どもであってもこれを見たら「綺麗」と思えるもの それは宝石みたいな感じかなと。 そして大自然の生み出す色に勝るものはないと思っていたので螺鈿の美しい色を。 昔昔の日本のお姫様の紅は貝に入っていた貝の中に紅があるというイメージをデザインしていろいろスケッチして出来上がった形 紙に図面を書いて鋏で切って作った形を中身も加味して3Dプリンターで作った時とんでもなくぼてっとした 「キレイ」とは程遠いものができた事を今でも思い出します。 社内で「本当にこれで推し進めるんですか」という空気が流れて理想と現実のギャップに頭を抱えました。 でも ダイヤモンドの原石も磨く前は褐色がかった塊。 なんだか似てるなあと思いながら絶対にこのデザインを諦めない!という思いで毎日長さや太さの調整を行っていた。 ブランドプロデューサー SACHIKO KAKEGAWA

2026.04.08

理想と現実のギャップから生まれた口紅

持っているだけで自信がみなぎるような美しいけどシンプルで誰もが綺麗だなと思うもの。 とんがりすぎないデザインで大人もたとえば子どもであってもこれを見たら「綺麗」と思えるもの それは宝石みたいな感じかなと。 そして大自然の生み出す色に勝るものはないと思っていたので螺鈿の美しい色を。 昔昔の日本のお姫様の紅は貝に入っていた貝の中に紅があるというイメージをデザインしていろいろスケッチして出来上がった形 紙に図面を書いて鋏で切って作った形を中身も加味して3Dプリンターで作った時とんでもなくぼてっとした 「キレイ」とは程遠いものができた事を今でも思い出します。 社内で「本当にこれで推し進めるんですか」という空気が流れて理想と現実のギャップに頭を抱えました。 でも ダイヤモンドの原石も磨く前は褐色がかった塊。 なんだか似てるなあと思いながら絶対にこのデザインを諦めない!という思いで毎日長さや太さの調整を行っていた。 ブランドプロデューサー SACHIKO KAKEGAWA

似合う色がわからなかった私が40色に辿り着くまで
2026.04.01

似合う色がわからなかった私が40色に辿り着くまで

いつも貰い物で済ませてきていた私は改めてフリーダムに似合う色を真剣に探すとなると何色あったら良いのかわからなかった 実際に初めて売り場へ選びに行ってみて各社12色くらいある中でいろいろ手に塗って色を見てみたが正直手に塗るだけでは「綺麗な色」とは思うが似合うかどうかは自信がない。 各メーカーで一色づつ買ってはきたものの家で実際に唇につけてみるとあまりにあっていない。(この経験は後に店頭で実際に唇に塗って試してもらいたいという想いのきっかけになった) 12色でもなかなか選ぶ事が難しい。もっともっといろいろ色を試してみたい。 CHANEL のように世界中から愛されるブランドになりたい アジアに似合う色だけではなく世界中の人たちに幅広い選択肢が必要だと感じた。 「100人いれば100通り」最初は100色作りたいと思ったがさすがに最初から100色は現実的に難しいとなり40色に落ち着いた。 色作りはネイルの仕事でずっと色作りを一緒にやっている絶大な信頼をおいている パートナーと考えていった。彼女もネイルの色は作っても口紅の色を考えるのは初めてしかも世界中の肌色を考慮して。 いつも私の大雑把なイメージを捉えてくれる。貴重な存在の彼女もとても苦労したと思う。 そうしてまずは40色のサンプルが出来上がっていった。 この写真はテクスチャーこそまだ未完成だった時に全色ラインナップサンプルを記念して撮ったもの。 ブランドプロデューサー SACHIKO KAKEGAWA

2026.04.01

似合う色がわからなかった私が40色に辿り着くまで

いつも貰い物で済ませてきていた私は改めてフリーダムに似合う色を真剣に探すとなると何色あったら良いのかわからなかった 実際に初めて売り場へ選びに行ってみて各社12色くらいある中でいろいろ手に塗って色を見てみたが正直手に塗るだけでは「綺麗な色」とは思うが似合うかどうかは自信がない。 各メーカーで一色づつ買ってはきたものの家で実際に唇につけてみるとあまりにあっていない。(この経験は後に店頭で実際に唇に塗って試してもらいたいという想いのきっかけになった) 12色でもなかなか選ぶ事が難しい。もっともっといろいろ色を試してみたい。 CHANEL のように世界中から愛されるブランドになりたい アジアに似合う色だけではなく世界中の人たちに幅広い選択肢が必要だと感じた。 「100人いれば100通り」最初は100色作りたいと思ったがさすがに最初から100色は現実的に難しいとなり40色に落ち着いた。 色作りはネイルの仕事でずっと色作りを一緒にやっている絶大な信頼をおいている パートナーと考えていった。彼女もネイルの色は作っても口紅の色を考えるのは初めてしかも世界中の肌色を考慮して。 いつも私の大雑把なイメージを捉えてくれる。貴重な存在の彼女もとても苦労したと思う。 そうしてまずは40色のサンプルが出来上がっていった。 この写真はテクスチャーこそまだ未完成だった時に全色ラインナップサンプルを記念して撮ったもの。 ブランドプロデューサー SACHIKO KAKEGAWA

何十本も試して辿り着いた、理想の塗り心地
2026.03.25

何十本も試して辿り着いた、理想の塗り心地

唇は他の皮膚に比べてとても弱く角質層が薄く、皮脂膜がほぼないという唇は乾燥しやすく刺激もうけやすい まずは塗る時点で摩擦レスでそれでいて唇を圧迫しないまるで皮膚が呼吸できるような感覚の口紅がいいなと思いました。 商品開発にテクスチャーを指示するにあたりベンチマークとなるテクスチャを探すべく 何十本も口紅を集め実際に塗って塗り心地を試しました。 最初のひと塗りが「うわ😊」っと期待やワクワクに溢れるようなそんなテクスチャーがないか調べました。 もちろん、皮がむけないような成分や顔料の配合割合も重要なのですが 皮がむけないけど塗りにくいむけないけどベッタリして口に違和感があるというものは嫌だった。 何十本も試した結果「CHANELの◎◎に敗北感を感じないテクスチャを目指して」と開発に指示しました。(その時の開発の女の子はちょっと途方に暮れたような顔をしていました(笑)) 私はココ・シャネルの生き方や考え方をとても尊敬していました。 口紅を作る前に何人もの人に「ここぞという時どの口紅つける?」 と聞くとほぼみんな「CHANEL」でした。 きっとそれは色やテクスチャーのみならず 「ココ・シャネル」という一人の素敵な女性を自分に重ねながら それが自分への自信になっていたのではないでしょうか。 素敵だと思いました。 何十年もかけて築かれてきたブランドの価値をそう簡単には追い抜く事は到底難しい。 だから私たちはいつか自分たちが何十年か先にそんな素敵な存在になれるように リスペクトを込めながら目指させてもらう。 私たちには私たちの違った価値がこれから生み出される。 そう考えながら今度は土台となる原料選びと色作りが始まりました。 この写真は亡くなった祖母の箪笥にあった古いシャネルの香水です。 祖母もとても CHANELがすきだった。 ブランドプロデューサー Sachiko Kakegawa

2026.03.25

何十本も試して辿り着いた、理想の塗り心地

唇は他の皮膚に比べてとても弱く角質層が薄く、皮脂膜がほぼないという唇は乾燥しやすく刺激もうけやすい まずは塗る時点で摩擦レスでそれでいて唇を圧迫しないまるで皮膚が呼吸できるような感覚の口紅がいいなと思いました。 商品開発にテクスチャーを指示するにあたりベンチマークとなるテクスチャを探すべく 何十本も口紅を集め実際に塗って塗り心地を試しました。 最初のひと塗りが「うわ😊」っと期待やワクワクに溢れるようなそんなテクスチャーがないか調べました。 もちろん、皮がむけないような成分や顔料の配合割合も重要なのですが 皮がむけないけど塗りにくいむけないけどベッタリして口に違和感があるというものは嫌だった。 何十本も試した結果「CHANELの◎◎に敗北感を感じないテクスチャを目指して」と開発に指示しました。(その時の開発の女の子はちょっと途方に暮れたような顔をしていました(笑)) 私はココ・シャネルの生き方や考え方をとても尊敬していました。 口紅を作る前に何人もの人に「ここぞという時どの口紅つける?」 と聞くとほぼみんな「CHANEL」でした。 きっとそれは色やテクスチャーのみならず 「ココ・シャネル」という一人の素敵な女性を自分に重ねながら それが自分への自信になっていたのではないでしょうか。 素敵だと思いました。 何十年もかけて築かれてきたブランドの価値をそう簡単には追い抜く事は到底難しい。 だから私たちはいつか自分たちが何十年か先にそんな素敵な存在になれるように リスペクトを込めながら目指させてもらう。 私たちには私たちの違った価値がこれから生み出される。 そう考えながら今度は土台となる原料選びと色作りが始まりました。 この写真は亡くなった祖母の箪笥にあった古いシャネルの香水です。 祖母もとても CHANELがすきだった。 ブランドプロデューサー Sachiko Kakegawa

皮むけ唇だった私が「口紅をつくろう」と決めた理由
2026.03.18

皮むけ唇だった私が「口紅をつくろう」と決めた理由

フランジェディヴィヌの口紅が出来上がるまで。我々の口紅が出来上がるまでのお話を少しずつ投稿していこうと思います。 私は昔から唇がとてもむけやすく、むけた唇を歯でむしり取る癖がありました。なので口紅選びはいつも難航していました。 特別肌が弱いわけではありませんでした。ただ唇はすごくむけやすく、どれを使っても同じと思っていつもいただきものの口紅で済ませる事が多かったです。 何を使ってもむけちゃうからと。 コロナ禍になってマスクの日々になり口紅をつけない毎日を過ごしていると唇はむけませんでした。 時々リップクリームでも物によってはむけていた私は何もつけずに保湿されている状態は唇は穏やかでした。 コロナが過ぎていざマスクを取る時代が来てこの数年の間に口紅はすごく進化していました。 マスクにつかないようマットリップが普及したり落ちにくいものやティントなど。 世の中の需要に合わせて進化した口紅。 でも私の唇は進化した口紅では以前にも増して皮むけがする事が多かった。 ますます困難な口紅選び。 「口紅を作ろう」 皮がむけやすい人が口紅を塗るという行為が楽しく思えるように、自身に満ち溢れた唇でいれるように世の中の落ちにくい口紅と比べると色持ちは普通かもしれないけど 唇が荒れていなければスルスルと何度も楽しく塗り直す事ができるだろうと。 ブランドプロデューサー Sachiko Kakegawa

2026.03.18

皮むけ唇だった私が「口紅をつくろう」と決めた理由

フランジェディヴィヌの口紅が出来上がるまで。我々の口紅が出来上がるまでのお話を少しずつ投稿していこうと思います。 私は昔から唇がとてもむけやすく、むけた唇を歯でむしり取る癖がありました。なので口紅選びはいつも難航していました。 特別肌が弱いわけではありませんでした。ただ唇はすごくむけやすく、どれを使っても同じと思っていつもいただきものの口紅で済ませる事が多かったです。 何を使ってもむけちゃうからと。 コロナ禍になってマスクの日々になり口紅をつけない毎日を過ごしていると唇はむけませんでした。 時々リップクリームでも物によってはむけていた私は何もつけずに保湿されている状態は唇は穏やかでした。 コロナが過ぎていざマスクを取る時代が来てこの数年の間に口紅はすごく進化していました。 マスクにつかないようマットリップが普及したり落ちにくいものやティントなど。 世の中の需要に合わせて進化した口紅。 でも私の唇は進化した口紅では以前にも増して皮むけがする事が多かった。 ますます困難な口紅選び。 「口紅を作ろう」 皮がむけやすい人が口紅を塗るという行為が楽しく思えるように、自身に満ち溢れた唇でいれるように世の中の落ちにくい口紅と比べると色持ちは普通かもしれないけど 唇が荒れていなければスルスルと何度も楽しく塗り直す事ができるだろうと。 ブランドプロデューサー Sachiko Kakegawa

色の話、色の名前
2024.09.05

色の話、色の名前

  一つ一つにしている色の名前には⽇・⽉・星などにみられる現象(天象)を表す⽇本の雅語がついています。 一般的には色彩の名前がついていることが多いですが、見る人によっては、その色は何に見えるのか、その色を身にまとう人がどんな気持ちで身にまとっているのか、そのまとった人を周りはその美しさをどんな感性でうけとめるかによって取るかによってその⼈の持つ印象は⼤きく変わる。 天象もまさに同じで同じ空も見る人にとって受け取る美しさが違う、一人ひとりの感性が細部の美しさの受け止め方が異なるように、天象を表す日本の古語「雅語」を名前につけました。例えばB8の 彩雲(さいうん)  彩雲は、太陽の光が雲に反射して美しい色を見せる現象で、その鮮やかな色彩が空を彩る、一瞬の美しさを捉える貴重な瞬間という意味です。この貴重な一瞬は見たその人の瞬間で様々な美しさをおりなしていると思います。 「こういう印象をまといたい」という意思を⼥神がその人の最適な天象としてまとわせてくれる。という想いを込めた⾊の名前なのです。

2024.09.05

色の話、色の名前

  一つ一つにしている色の名前には⽇・⽉・星などにみられる現象(天象)を表す⽇本の雅語がついています。 一般的には色彩の名前がついていることが多いですが、見る人によっては、その色は何に見えるのか、その色を身にまとう人がどんな気持ちで身にまとっているのか、そのまとった人を周りはその美しさをどんな感性でうけとめるかによって取るかによってその⼈の持つ印象は⼤きく変わる。 天象もまさに同じで同じ空も見る人にとって受け取る美しさが違う、一人ひとりの感性が細部の美しさの受け止め方が異なるように、天象を表す日本の古語「雅語」を名前につけました。例えばB8の 彩雲(さいうん)  彩雲は、太陽の光が雲に反射して美しい色を見せる現象で、その鮮やかな色彩が空を彩る、一瞬の美しさを捉える貴重な瞬間という意味です。この貴重な一瞬は見たその人の瞬間で様々な美しさをおりなしていると思います。 「こういう印象をまといたい」という意思を⼥神がその人の最適な天象としてまとわせてくれる。という想いを込めた⾊の名前なのです。